省エネ家電に買い替えた方が電気代はお得になります。
では、具体的にどれくらいお得でしょうか?
電気代の節約法の1つに「省エネ家電に買い替える」が挙げられます。技術が進歩したおかげで、10年前よりも低消費電力な家電が発売されています。そのため買い替えるだけで電気代は安くなります。しかし、電気代が安くなっても効果が小さければ、買い替えの出費の方が大きい可能性があるので注意が必要です。今回の記事では、具体的例を挙げて買い替えによってどれくらい電気代が安くなるかを見ていきたいと思います!
家電を1時間使用したときの電気代計算
前回の記事で電気代の計算方法について紹介しましたが、もう一度ここで説明します。電気代は1kWhあたりの料金が電力会社との契約プランによって予め決まっています。ここでは、1kWhあたり30円がかかるとしましょう。ちなみに1kWhとは1kW(1000W)の電力を1時間使用したときの電力量のことです。
Jody家のテレビの消費電力は93Wです。そのため1時間テレビを見たときの電気代は(93/1000)×30 = 約3円となります。
このように1時間あたりの電気代を現在使っている家電と買い替えを検討している家電とを比べることが重要です。比較した結果、省エネ効果が大きければ買い替えると良いと思います。
電気代がかかる家電
下図は経産省が公開しているデータで、夏季の19時頃の電気使用量の割合です。このデータから、エアコン・冷蔵庫・照明・テレビは消費電力が大きく、省エネ家電に買い替えると効果は大きそうですね。
出典:経済産業省
Jody家では家電を買い替えるとお得か検証
ここではJody家において、最も電力消費の大きいエアコンの買い替えがお得か検証します。各家庭で使用している家電はそれぞれなので、みなさんも自分に置き換えて検証してみてください。
Jody家では、AY-P40D-Wという型番のシャープのエアコン(2022年発売)を使用しています。このエアコンは14畳用の消費電力は1350W(冷房時)です。AY-P40D-Wと同程度のスペックのAY-S40V-Wというエアコン(2024年発売)の消費電力は1280W(冷房時)でした。2年経って70W節電されていますね。
ここでは、1日あたり12時間エアコンを使うと仮定して30日あたりのエアコン電気代を見積ります。1kWhあたりの電気代は30円とします。
AY-P40D-Wでは{(1350/1000)[kW] × 30[円/kWh]} × 12[h] ×30 [days] = 14580円が1か月あたりの電気代です。AY-S40V-Wでは{(1280/1000)[kW] × 30[円/kWh]} × 12[h] ×30 [days] = 13824円となります。よって両者の電気代差額は1か月あたり756円となります。春秋はあまりエアコンを使用しないことを考慮して、1年において9ヵ月間エアコンを使用すると仮定すると、年間で6800円ほどの差額になります。
AY-S40V-Wの最安値は価格.comで15万5000円だったので、エアコンを買い替えて約22年後に買い替えることでお得になったといえます。概算ということを考慮しても22年使ってお得になるというレベルなので電気代節約目的での買い替えは賢明じゃないですね。ただし、家電は使い続けると性能が劣化して製品仕様の消費電力より大きくなったり、最新機種は消費電力以外の性能も向上している可能性もあることに注意してください。
各家庭の契約プランによって電気代の単価が異なったり、家電の購入価格によって変わってくるので買い替え時にはみなさんのケースに当てはめてみてください。大事なことは「節電になって電気代お得ですよ」というセールストークを真に受けるのではなく、いくらお得になるかを実際に見積って、納得した上で買い替えることです。
まとめ
今回の記事では、省エネ家電に買い替えた方がお得かどうかを計算する方法を紹介しました。セールストークを真に受けないために、現在使っている家電と買い替えを検討している家電の消費電力から電気代がどのくらいお得になるかを見積りましょう。あまり変わらない場合は買い替えにかかる出費の方が大きくなるので逆効果です。納得した上での買い替えをおすすめします!
それでは、今日はこの辺でさいなら~
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